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2011.01.10 *Mon*

モブ音っつーか



いざ目の前にするとガッチガチになってそうで
いい加減この子名前つけてあげんとなぁと思います。
赤羽根(中の人だから)とか江戸川(エドっぽいから)とか呼ばれてますけど何かしらうちの子設定的な感覚で名前ほしいんですよね。創作スキーの性格というか…笑

続きにモブ+音。日音前提でAEあの後的なあれです。


―――あの日からあのいけ好かない会長のことをずっと考えて止まない自分が居る。NPCの様な生徒達のカリスマ的存在、眉目秀麗、成績優秀な生徒会長、音無結弦。初めて下の名前を見たとき、性格にはほとほと似つかわしくなさそうなおかしな名前だと思ったが、別段嫌な響きはしなかった。

現在時刻午前10時ジャスト。この時間、学生達は勿論あの真面目な生徒会長ならば確実に教室で授業を受けている時間だ。俺は単身人気の無い男子寮に―――更に言えば教師から部屋番号を聞き懇意の寮長から鍵を盗み出し、音無結弦その人の部屋に忍び込んでいた。後ろめたさは勿論あったがこんなキチガイじみた世界で今更犯罪も何もあったもんじゃない。ただ、あの腹の底がまるで知れない会長の事を知りたかったのだ。

部屋は存外普通の男子の部屋といった感じだった。俺の同室の奴と何も変わらない。机にはノートパソコンが置いてあり、シンプルな色合いをした内装は小綺麗に片されている。ただ一点、これは寮長から聞いた話だが、違うことは、同室の人間が誰も――――俺の様な存在は勿論、どこか無機質なこの世界の住人すら会長と共に暮らして居ない、という事。普通は二人部屋が基本なのに、会長権限みたいなものだろうか。確かにそう聞いていたが、部屋のハンガーに、会長が普段着ている学ランとは違うクリーム色をしたブレザーが綺麗に掛けられていた。

「なんだこれ…えすが、みっつ…?この学園の服じゃな―――」
「…何してるんだ」
「っ!」

背後から―――則ち先程閉めた筈の扉の方から掛けられた低い声に俺は固まった。振り向かなくったって誰だか分かる。洒落にもならず殺される、と思う程度の地を這う様な声色。

「………かい、ちょう」
「また趣味が悪いな。俺が男だからまだ良かったけど、女子だったら刺されてもおかしくないぞ」
「…。」

恐る恐る振り向けば、半開きの扉にもたれ腕を組んでこちらを見ている部屋の主がそこに居た。まったくもって言われた通りなので押し黙ったら彼はおかしな奴だと笑った。こういう余裕ぶってる所が気に入らないんだ。なんでもっと怒らないんだろう、まるで許容されているみたいじゃないか。

「えっ、と…その、」
「俺の事が知りたかった?」
「ちち、違いますっ!い…いや違わないけど、知りたいっていうか探りたかったっていうか…」
「大方、弱点か弱みでも握って今に目に物見せてやろう、なんて魂胆だったんだろ」
「…………。」

これまた完全に図星を突かれて俺は二の句を今度こそ告げられなくなった。どもっている俺を見てまた会長がくすくすと可笑しそうに笑った。

「…何がおかしいんです」
「いや、解りやすい奴だなって。悪い、気分を悪くしたなら謝る」
「謝るって…抑この場合、あなたは俺を叱り付ける立場でしょう?それに今は授業中だ、なんで俺がここに居るって…」
「さぁ、なんでかな。叱り付けて欲しいなら叱り付けるけど、死ぬほど痛いぞ?」

冗談めいた物言いをしつつ掲げられた握りこぶしを見て俺は慌てて首を横に振った。会長の叱責が洒落にならないってのは何もただの噂なんかじゃない。火の無い所に煙りはたたない、目にしてきた根拠があるから尚更真実味を帯びている。なんたってこの時間だと助けも呼べそうにないからな。人気の無い時間をチョイスしたことが完全裏目に…ああもう俺何やってるんだ。

「それで?満足したか、もう」
「え…っ、い、いやそんな事は―――いえ、一つ気になってたんですが。この部屋、二人部屋ですよね。あの制服は…ん?」

先程見つけたブレザーが気になってそれを問おうとした矢先、デスクの上に生徒手帳を見付けた。会長はおそらく常日頃から持ち歩いてる筈だから放置されているのもおかしい。ならば以前同室だった生徒の物だろうか―――

「会長、これ誰の…」
「―――触るなッッ!!」

手に取ろうとした瞬間、物凄い剣幕で伸ばした腕を振り払われた。
何時も冷静な会長らしくない。こんなにも声を荒げて動揺した姿を見たのは初めてだった。だがそれも一瞬のことで、はっと我に返った様に先程の生徒手帳を胸元にしまい込むと「……すまない」と一言呟いた。

「…そのブレザーは、前に、同室…って言うかな。よくここに遊びに来てた奴が置いてったんだよ、予備のやつ」

「でも、ここの制服じゃないですよね。それに…今は?」
「今は…来てないな。だからそのまま放置してる」

その制服を見詰める会長の目がまた何処か遠くを見ている様で、同室の件については何か訳ありなのだろうと察して、けれどそれきり会長は何も言わないし、怒ることもしなかったから、俺はなんだか何も声を掛けられなくなって。「勝手に入って、すいませんでした…失礼します」と一言だけ告げて部屋を出た。なんだろう、よくわからなかったけれど。会長に止められたあの手帳を一瞬開いた時見えた写真に、あのブレザーと同じ制服を着た会長と一緒に映っていた青い髪の男子生徒。きっと、いや多分、あれが会長のターニングポイントなのかもしれない。そうと分かっても俺には、それ以上もそれ以下にも事実を追求することができなかった――――































「…………変な奴」

自室にまた一人取り残された音無が、生徒手帳を開いた先にあった写真に語りかける様に一つぽつりと呟いた。

「なんか、お前にちょっと似てるよ。頼みもしないのに勝手に着いて来たり、一人で空回って目ぇ回したり。お前に話したら、怒るかもしれないな―――なぁ、」

誰にも届く事の無い大切な名前をそっと一人胸の内に封じ込めて、音無は手帳を静かに閉じた。


*****************

久々の一人称でした。えっほんとGX以来だこれ
モブの名前をね、展開もってかない限りださなくていいんですよね。
ラストだけ主観別になってるのでちょっとスペース空けたけど本当は小説書きのルールには邪道なんですよね…^p^まぁ小説っていうほどのもんでもないからいいかなってことで(…
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