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2010.06.29 *Tue*

かなで

20100629ab007.jpg

天使ちゃんかわいいよ天使ちゃん
アニメのあの独特の雰囲気が出せなくて辛いです。ゆりっぺと同じくらい好きなんだけどなー。ゆりかな姉妹とか外伝みたいな感じでなりませんかね。二次創作でもない限り無理か…

あと漫画一個更新しました。某野SEさん(伏せる気のない伏字)にそそのかされてついつい^ω^
ぴくしぶのログです。ぬるいですが背後注意系なので御注意。

続きにSS流します。ED後ーみたいな感じですがおもっくそ捏造+うちの作品とリンク箇所がまざってるので、なんでもいける方向け。日音…寄りだけどそうでもない。親友以上恋人未満美味しいですよねもぐもぐ。どっちかっていうとCPは音かな寄りで。日→音かな みたいな感じ。つまりは私の中の公式(…)
なんというか…ウチなりに補完しとかないと爆発しそうだったん だ…




―――奏が旅立って、一体どれくらい経っただろうか。

何時間も経過している様で本当はそんなに経っていないのかもしれない。赤い日が傾く中グラウンドで部活に励んでいる生徒を屋上から見下ろした。以前はSSSの皆で過ごした場所、仲間達の影がふと重なってでもすぐに消えて物悲しくなって俺はうつむいた。何をやっているんだろう、こんなところで、いつまで。

納得がいかなければ、思い残すことがなくならなければこの世界から消える事は出来ない。心残りなんて。愛しい人も親友も仲間も全ていなくなったこの場所に何を思い残すことがあるだろうか。奏はもう戻らない。待っていたって何も変わらない。もしかしたらまた迷い込んでくる魂も居るかもしれない。一人で待つのもいいだろう。皆にしたのと同じ様にこの世界の役割を教えて、奏とともに目指そうとした世界を一人創るのも悪くはない。ずっとやってきたことだ、難しくはないのだ。ただ、今は。違うことは、誰も回りにいないだけ。

―――それで、気付いてしまった。俺はそんな強い人間じゃない。こんな寂しい世界で、こんなにも重く苦しく胸が張り裂けんばかりの情熱をずっと燻らせてしまったまま一人生きていくことなんて出来ない。影はもういない、消されることも出来ず逝くことも出来ず死ぬことも出来ず希望を持つことも出来ず、だったらどうすればいい。この気持ちを一体何処に、なぁ誰が、こんな俺を、どうして―――

「…いっそ振ってくれたら、楽だったのになぁ」

頬に一筋暖かいものが流れた。そんな面倒な役周りはあなた一人でやりなさいといっそ突き放してくれたら。彼女だって生きる喜びを見出して納得して消えたのだ。それを止める権利はないのだから、何故なら俺が全てが望んだことなのだから。だというのにどうしてこんなに苦しいのだろう。解っている。恋をしたから、狂ってしまったから、元よりこの世界では特別だった―――言ってしまえばイレギュラーな存在だった俺は、皮肉な事にこの世界の歯車から排出されてしまった。やり場のない気持ちに目頭がまた熱くなった。泣くのは何度目だろう。目を腫らしてもすぐに治るから、感覚すらわからなくなりそうだった。日が落ち始めて、いよいよもって敷地内の人気は少なくなった。あぁ時間すら止まってしまえばいいのに。



気付いたら空に星が出ていた。屋上で顔をうずめて泣いていたけれどどうやらそのまま寝こけてしまったらしい。寮に部屋はまだあるから戻ることもできる。でも必要性を感じないからそれはせずにだらりと空を仰いで寝そべった。世界のシステムを知ったら、全てが必要ないことだと理解してしまった。何をしても死ぬことがないのだから―――ライフを無限に失わない都合の良いバグを起こしたゲームの様な世界。ああ本当に、誰がこんな場所を作ったのだろう。聞いても答える声はない。それでも辛くて、しんどくて、涙が枯れることはなくて、綺麗な夜空に向かって呟いた。

「―――…馬鹿だな、本当、俺は馬鹿だ」

結末を―――知っていた癖に。後先考えずと言われればそれは違うと答えただろう。自分も納得して消えるはずだった。最初は。どうしてこんな思いを抱いてしまったんだ。それだけが、ただひとつ、他人を消してきた自分にもコントロール出来なかった、唯一の―――。


影を造った人間の気持ちが、今ならなんとなく解る様な気がした。


「……辛いよ、なぁ、誰でもいいんだ。愚かだって馬鹿だって、怒ってくれたって、蔑んでくれたっていい。一人でなんて生きていけないんだ、だから、」
「―――…なら今度はおまえが救われる番だろ」


あるはずの、ない、声がして。硬く閉じていた瞼を開けると、消えたはずの彼の姿があって、はじかれた様に上半身を勢い良く起こした。ならば当然、

―――ゴチンッ!!!!

「いっ…ってえぇッ」

突如として目の前に現れた彼は、今しがた強烈な頭突きを食らったばかりの頭を抑えてもんどりうった。俺も同じ様に頭を抑えて、いやでも、これは。夢でも見ているんだろうか。頭はちゃんと痛いから違う、だったらこんなおかしな世界で気が狂って幻覚でも見えているんだろうか。

「…ひな…っ…日向!?」
「お前、一人ぼっちになった途端頭まで弱くなっちまったのかよ…」

こんな初歩的なドジ食らう俺も俺だけど、と親友は涙を浮かべて笑った。
だって、おかしいだろう。頭が弱くもなるだろう。お前は消えたはずじゃないのか。
じゃあなといって、綺麗に。確かに俺は、見送ったのに。

「なんで…お前、まだここに居るんだよ…」
「居ちゃ駄目か?」
「そうじゃないっ!だって、消え…」
「…彼女だよ、奏ちゃん」
「え…」
「エンジェルプレイヤー。コンピューター室のはゆりっぺが全部ぶっ壊しちまったし、マザーなんたら…ってのはもう残ってないそうなんだけどな。」
「―――…」
「お前は絶対最後まで残るだろうからって。…そうしたら、もしかしたら、寂しくなるかもしれないからって、自分とこに残ってるパソコンだけで、ほんの少し、仕組みを弄ってたらしくて」

―――例えば極限までおなかが空いてゴハンを食べてそれがあんまりにも幸せで、生前持っていた本来の無念を解消するまでもなく消えてしまった、なんてことが無い様に。言うなればこの世界に思い残しが出来てしまわない様に。
全て消えるその前に、心の猶予が出来る様にと。最もそれは、本心からこの世界で思い残す事がある場合にのみ、作動するシステム―――だとか、なんとか。
とにかくそういう仕組みを、彼女は作っていったのだと。

「すげーよな。お前のこと、全部わかってたんだぜ。流石生徒会長だよなぁ。」
「……、」
「ま、そういうわけで。俺が残ったんだよ」
「い、いや…そこは、そこだけは、よくわからない。…なんでお前だったんだ」
「奏ちゃんじゃなくて悪かったな?」
「そういう意味じゃ、」
「わーってるよ。…俺が思い残してたからだ、お前のことを、この世界に」
「俺…?」
「本ッ当、馬鹿だよな。一人になるって解ってたくせに、それで寂しくてびーびー泣いてるんだから」
「…っ…!」

どうやら全て見られていたらしい。いつからかは解らないが、とりあえずずっと泣いていたので、後悔してることとか情けない独り言とか、おそらく、全部。馬鹿だよなといったその声には少しだけ怒気がこもっていた気がした。

「…どうだよ。一人になって、整理ついたか?」
「……ついてない、から、ここにいる」
「だろうな。だから俺言っただろ、自分にももう少し優しくなってくれって」
「……」
「―――…でないと、俺が心配だって。」

静かに肩をぽんぽんと叩かれてまた大粒の涙が出た。泣き過ぎてもう涙腺が完全にぶっ壊れている。次々と零れ落ちる雫をぬぐいもせずにただただうつむいた。どうしてお前そんなに優しいんだ、そう聞いたらお前ほどじゃないさと苦笑された。肩口に頭を引き寄せられたらもう堰を切った気持ちは止まらなかった。

「彼女はずっとお前を一人残すかもしれないってこと、気にしてたよ。でもきっと、自分は先に消えるだろうからって…ずっと、言いたくていえない気持ちを我慢してたんだろうな。ありがとうって、それだけを」
「―――っ…う、く」
「すげーじゃん。お前が役に立ちたいって願ってた誰かと会えて、ありがとうって言ってもらえて、幸せを見届ける事まで出来たんだ。お前本当、よくやったよ、なぁ」

結弦。名前を呼ばれた。労わりの意味を持つ言葉。良い名前だと二度目の賛辞を日向は口にした。
最愛の人に命を譲った。だから俺は彼女と出会えた。やってきたことは―――…無駄じゃなかったと。そう信じても、もう、楽になっても、いいのだろうか。


俺は親友にしがみついて情けなくみっともなくわんわん泣き喚いた。そうして結局日が昇るまで日向は側に居てくれた。目一杯泣いたら燻っていた何かも一緒に流れ出た様に、少しだけ心が軽くなった。寂しい気持ちが、完全に消えたわけじゃない。でも俺の中で、何かが確かに変わっていた。

「…行けそうか?もう」
「……ああ、お前の言葉で、随分楽になった。ありがとな」
「そっか、そいつは良かった」

奏は自分に納得して消えていった。次の幸せを探す旅に出た。奇跡でも起きない限り、会えることはもうない。会えたとしても覚えている訳もない。けれどそれが、ここから卒業していくという事だったのに。一番未練がましく居残っていたのはその事を他人に説いて来た自分自身だった。酷い自己矛盾だ、だけれど気付けた事もある。

「お前にも…会えたらいいな。日向」
「運は残しまくってるって言ったろ」
「…そうだな。お前は…大丈夫なのか?ちゃんと…」
「俺よりお前のが心配だよ。お前を見送ったら、俺も今度こそちゃんと消える」
「…。でも、」
「寂しいなら一緒に行くか?」
「寂しいって訳じゃ…俺も心配なだけだよ」

言って、おかしくなって噴出した。卒業式の時は俺が先に行ってもいいなんて言っていたくせに、今度は互いが心配で踏み出せないなんて。

「じゃあ…せーので」

大地を強く踏みしめて立ち上がって、朝日を背にした日向と顔を合わせた。
笑顔で見送ろう。笑って先へ進もう。彼女の信じた道を、俺も追う為に―――

「今度こそ、じゃあな。親友!」

――パチン!
別れの合図に、手と手を強く、一度だけ叩き合わせた。








「…これで良かったのか?」

消えたのは―――音無一人だった。日向は未だその場に姿を残し、呼びかけに答えるよう柱の影から現れたのは制服を着た女生徒、もとい、生徒会長。立華奏だった。

「…うん。良かった、結弦が無事に行けて」
「会わなくて良かったのか、もう一度」
「私が会ったら…きっと彼はまた迷ってしまうもの。私がもう一度ここに来れたのは、結弦のことが心残りだったから」

辛い思いを最後の最後に背負わせてしまったこと。出来るならもっと一緒に居たかった、だから記憶が戻ったと知って、自分の命の恩人が彼であると知っても、ありがとうを言えなかった。言ってしまえば離れ離れになるとわかっていたから。彼の優しさに、ずっと甘えていた。でもきっと、もう大丈夫。私が愛したあの人なら、大丈夫。

「本当に音無のこと、好きだったんだな」
「…そうね、でも、貴方ほどじゃないと思う。ありがとう、彼を楽にしてくれて」
「はは、俺もアイツ心配だったからなぁ。しっかりしてる癖に、他人にばっか感けて自分大事に出来ない奴だったから」
「…そう」
「……でも、大丈夫だな、もう。そろそろ俺らも行くかい?」
「――…ええ」

ふわり、と。天使が笑った。ああもうすぐ日が昇る、新しい朝が来る。
いつだって生きてきた過去に、思い残すことや、辛い記憶なんて、完全になくなることはきっとないのだろう。やり直しもリセットも、本当は出来やしない。けれど決して甘えてばかりはいられない。愛しくても、寂しくても辛くても、どんなに別れが惜しくとも。



「―――またな、心友!」



それでも俺達は(私たちは)、明日に向かって生きていく。




******************

なんかもう…作品が終わってしまって、本当に何かぽっかり穴空いてしまったみたく寂しい訳で。
ただ終わったというわけでなく、卒業という形で彼らが無事消えてしまったからなんでしょうね。いつもあったものが無くなったみたいな。わたし前に居た職場がすごく良い所で、でも私が事情で辞めたあと丁度同じぐらいの頃合であっちも事情あってお店たたむってなって、そのとき感じたものとすごく似てます。寂しい気持ちは音無とすごくリンクするものがある。でもそういう主題だったんだろうなぁ結局このアニメって。

社会人になって家庭を持ってわかったと思うことでもありますが、卒業…それもたぶん高校生くらいの卒業って、どれだけ忘れないってなったり感動したところでそのあと結構音沙汰なくなってくことも多いものなんですよね。いやまぁあくまで私の場合ーですが笑 就職したり、進学したり、道はみんなバラバラで、忘れていくものは沢山あって、でも確かに新しい場所へ進んでく。本当に、卒業していくってラストは感慨深くて良い形だったものと思います。うーん思うとこは多いのに上手く書き切れないな。笑

まぁあとは…音無きゅんに公式が救いを与えてくれれば…ブワッ;ω;`たたたたのむよおおおおおお

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